SBYに関する戯言(ネタバレ有り)
閑話休題。
で、SBYに関して、少々思ったことを書きたい。なお、内容については、ある種非常に重大なネタバレが含まれているので、注意されたい。
SBYは、落ち着いて考えてみると、色々勿体無い作品だった。いや、どうしようもない酷い作品というわけでは決して無い。あくまで、宇宙戦闘艦を主役にした作品群をそれなりに観てきた人間からの意見だ(まあ、具体的にはSW全作品とかST全話(特にSTDS9後半)とかBSGとかヤマト全作品とかガンダムの大半(GX・SD以外全部)とかマクロスシリーズほとんどやそのほか色々観てきている人間からの意見なので、…)。
それはともかく。
これが残念だった。
- 敵将との知略戦。 一般視聴者にも分かり易くするためなのか、今回は“敵将”という存在が無かった。そこが残念だった。
- 使われない装備や才能。 いやなんと言うか舷側ミサイルとか、せっかく装備しているのに使われていない武装が多いというのが。第三艦橋も、明確に部署として機能しているシーンが無いのが残念だった。 そして、肝心のあの人の能力を発揮している描写があまり無いというのも…。 やはりあれは外して欲しかった。
- 銃器のデザイン。 やっぱり銃がね。そこはあれでしょう、南部十四年式を改造したようなデザインにして欲しかった。せめてグロック系は止めて欲しかった。 ライフルも、H&KのG36系は悪くないんだが、やっぱりもう少しスマートなデザインがヤマトらしかった。あとマガジンはもっと小型化しないと。よりスマートな豊和八九式小銃をアレンジしたほうが…。
- 波動砲、撃ちすぎ!。 波動砲は決戦兵器だ!。
まあ、一番残念なのが、これが単体の映画ということだ。せっかくここで築きあげた成果を直接続編として生かせないのが、非常に残念だ。
最大級の不満。
“出てくる主役宇宙戦闘艦が、余り格好良くない!(除くUSS〔エンタープライズE〕NCC-1701-E)”。いやまあ、慣れてしまえばそれぞれに魅力的に観えてくるが、直接的に見事な艦形美を備えた艦は無かった。それがやっと、このSBYで解消できた。
やはり、【丸】のスペシャルを愛読していた私には、このデザインは、魅力を感じる。とくに戦艦〔大和〕にデザイン上の不満として感じていた太すぎる船体が、これでは解消されていて、巡洋戦艦〔比叡〕のような細身の船体となっていて非常に好みだ。