新しき海の世界へようこそ

 今更言うまでもないことなので書いていませんでしたのですが、とっくの昔に新海さんの新作【君の名は。】は、観ています。公開開始翌日8月27日に。

 その日も結構な入りでしたっが、更に観客が増えています。

 元々新海さんのファンなので新作は必ず観にいく事にしている私ですが、今回は上映規模が非常に大きく、正直大丈夫なのかなあと思いました。ところが、公開が始まってみれば、それは杞憂でした。
 先週【午前十時の映画祭】で【ポセイドン・アドベンチャー】観に、TOHOシネマズなんばに行ったとき、えらい人手でカウンターの表示を見ると【君の名は。】の座席が完売していてびっくりしました。街中でも、前を歩いていた女性同士の会話に『神木隆之介くんが――』と。
 先日買い物に行った本屋でも、【君の名は。】関係書籍が売れていると言う世間話をしました。そこで新海さんの過去の作品も推薦してきました。

 で、【君の名は。】ですが。これまで他者の作品で幾度か描かれていた、”思春期の男女の入れ替わり”に始まるものの、その後半はいつもの新海さんらしい展開になっていくのが良いですね。

 これまでの新海さんの作品の集大成ですね。
 二人の時間のずれやメールでのやり取りは【ほしのこえ】を、”かたわれ時”の二人のシーンは【雲の向こう、約束の場所】を、二人が街中ですれ違う
シーンは【秒速5センチメートル】を、田舎の風景は【星を追う子供】を、都会の光景は【言の葉の庭】を、それぞれ思い出させます。
 しかし、今回は、そのラストシーンはいつもの新海さんらしからぬものでした。いつもは、報われない切ない想いあふれるものでしたが、今回は爽やかな救われる終わりでした。

 月末に2度目の観賞しようと思います。


 では、長寿と繁栄を。 by コッド少佐